循環器系の病気は心臓に関する病気と血管に関する病気の2つに分けられます。心臓に関する病気には、心臓に栄養を供給している冠動脈に関する病気（虚血性心疾患）、心臓が協調して機能的に働くための刺激伝導系に関する病気（不整脈）、心臓の筋肉そのものの病気（心筋症）、心臓の中で血液の逆流を防ぐための弁に関する病気（弁膜症）、そしてこれらの病気の帰結としての心不全があります。血管に関する病気には、体循環系の動脈に関する病気（例えば閉塞性動脈硬化症）、体循環系の静脈に関する病気（例えば深部静脈血栓症）、肺循環系の病気（例えば肺高血圧症）があります。これらの病気の早期発見のための検査や治療（必要に応じて専門病院への紹介）を行います。

循環器疾患だけでなく一般内科診療にも対応しています。風邪などの日常的な体調不良から高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病に対する予防や治療まで幅広く診療を行います。気になる症状があれば何でもご相談ください。症状から病気を特定していくことが総合内科医の役割です。また逆にその症状が専門的な検査や治療を必要としない病気であることもあります。専門的な検査や治療が必要な場合は専門病院に紹介します。簡単な血液検査は院内で行いますので即日結果をお知らせすることができます。また、インフルエンザワクチンなどのワクチン接種も対応しています。

心血管エコー検査は心電図検査や運動負荷検査やABIなどといった循環器系の一般的な検査からもう一歩踏み込んだ検査になります。低侵襲な検査ですが循環器系の病気を診断する上で非常に有用な情報を多く与えてくれます。当院はGE社製のLOGIQ P10を導入しています。心臓の動きは全体が均等に収縮しているわけではなく血液を絞り出すように捻じれながら収縮しているため、そのタイミングのずれから正常な収縮でも一部分が弱くなっているように見えることがあります。LOGIQ P10ではAFIという機能で心筋のスペックルトラッキングを行い、心筋壁運動の程度とタイミングを評価できます。

徐脈性不整脈のためペースメーカの植込みを受けておられる患者様は定期的に点検を行う必要があります。ご来院いただいてプログラマを用いた点検は通常半年に1回ですが、ペースメーカが正常に作動しているかどうか、別の不整脈を発症していないかどうかをモニタリングするための遠隔モニタリングを行って、状態の変化に可能な限り迅速に対応していくための工夫を行っています。ペースメーカによっては心房細動という不整脈に対する治療を行う機能もありますので、それを適切に作動させるプログラムを行います。また、ペースメーカはバッテリー駆動しているため消耗すると電池を交換する必要があります。当院では電池交換も行っています。

冠動脈や腎動脈、下肢動脈の動脈硬化に伴う狭窄を診断するためにはカテーテルを用いて造影することが必要になってきます。当院ではPHILIPS社製の最新モバイルCアームであるZenition 90を導入しています。これまでからPHILIPS社は透視装置において被ばく線量を極力低減しながら鮮明な画質を提供するという点でLeading companyになっています。このような高性能の透視装置はこれまで病院でしか導入できませんでしたが、Zenition 90はコンパクトでありながら高性能で、かつ電動でアンギュレーション可能なためクリニックでも病院と同等の検査が行えるようになっています。

近鉄奈良線「瓢箪山駅」から徒歩6分、近鉄バス20系統「御幸町」下車徒歩1分（山本駅前行き）、徒歩4分（東花園駅前行き）のところに当院はございます。公共交通機関でアクセスしやすい立地です。また、当院は国道170号線沿いにあって、駐車場も30台以上確保していますので車でお越しの方にも便利です。若草第一病院の向かいが当院です。